コピー機にも欠かせない湿度計センサー

コピー機は静電気の原理を応用したOA機器、静電気でトナーを付着させてから感光ドラムがコピー紙に未着、トナーを転写させて仕上げに熱および圧力で定着させて完成します。このトナーは湿度の影響を受けやすいなどの理由から、コピー機には湿度計センサーが内蔵されていて、湿度の管理を行いトナー量の調節や各電子回路へのコントロールを行うといいます。一般的に、湿度が高くなると水分が多く含まれることになるので、トナーは固まりやすくなります。そこで、トナーを拡散させて水分を飛ばすよう回路が動くようになるといいます。

コピー機に使用されている湿度計センサーは電子式で、吸湿性物質を使用しているのが特徴です。吸湿性物質は水分吸着量が相対湿度に依存する特性があり、その特性を利用した湿度計センサーです。吸着物質にはセラミックや高分子膜などがあり、相対湿度変化は静電容量もしくは抵抗値として取り出せます。静電容量で取り出すタイプはコンデンサ型で容量の変化で湿度を感知し、抵抗値で取り出すタイプは抵抗型で抵抗値の変化です。

ただ、コンデンサ容量や抵抗値変化はいずれもアナログ信号で取り出す形になるので、それをデジタル信号に変換するためのAD変換の電子回路が必要です。AD変換を行うことでデジタル信号になるので、その信号をコピー機のコントロール回路に入力させて湿度の管理が可能になります。湿度変化に応じて、コントール回路からトナー状態を良好なものにしコピー品質を維持させます。

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