湿度計センサーの仕組み

湿度計センサーの仕組みですが、これはある種の半導体が使われています。半導体とはコンピューター関連では欠かせない素材の一つですが、湿度計センサーにも使われていると聞くと驚くかもしれません。そもそも半導体とはその名前のとおり、電気の良導体と不導体の中間的な性質を持ちます。金属ほどには電気を通さないものの、ガラスとかゴムなどよりははるかに電気を通しやすいという、両者の中間的な性質があるのです。

そして、中間的な性質であるがゆえに、ある種の半導体は、その導電性が条件によってかなり大きく変動するものがあります。だいたい分かってきたかもしれませんが、湿度計センサーに使われる半導体は、湿度に応じて導電性というか、電気抵抗が変わるのです。なかなかに難しい仕組みだと思われるかもしれませんが、物理学的な話はさておき、イメージ的に考えると分かりやすい側面もあります。水は、ガラスやゴムなどに比べるとはるかに電気を通しやすいですが、湿度が高まるということはその物質に水が多く含まれるようになるということでもあります。

半導体が湿気を帯びることで、より電気を通しやすくなり、その結果として電気抵抗が少なくなると思ってもらえば大きくは間違っていません。抵抗値の変化の度合いはその半導体に特有の値を示しますので、予めその変化特性さえ把握しておけば、電気抵抗を測定することで即ちその半導体のおかれた環境の湿度を測定したのと同じことになるわけです。

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