不思議な温度計センサーの仕組みとは

近年はどこの施設でも、体温を計測するケースが増えました。そのために使用されるアイテムが温度計です。一昔前までは、体温計は水銀の筒状の道具が定番でした。この場合、体温を測定するセンサーの役割を果たしているのは水銀です。

水銀には温度が高くなると膨張するという性質があり、それを活用したのが従来の体温計でした。近年は水銀が危険な物質であることが考慮され、代用にアルコールに赤色を着色したものが使われています。では、現在広く使用されているデジタル式の温度計センサーは何が使われているのでしょう。答えは非常にシンプルで、金属が使用されています。

2種類の異なる素材の金属をそれぞれ接続させたあと、温度差を生じさせると電流が発生するのです。この電流を計測することで、温度計測が可能となります。より便利なセンサーとして利用されているものが、サーミスタという電子部品です。サーミスタは温度が変化すると、電流の流れやすさに変化が生じるという性質があります。

この電流の抵抗値を温度に換算することで、温度計のセンサーとして活用が可能となるのです。サーミスタに使用される金属は主にマンガン・ニッケル・コバルトなどがあります。温度が高くなると電流が流れにくくなるという性質があり、小型で感度が良いため精密機器の温度計センサーとしても利用されているアイテムです。エアコンなどの家電や、スマートフォンにも利用されており、非常に身近なアイテムと言えるでしょう。

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